今回は、数あるカードローンサービスの中から、みずほ銀行カードローンについて紹介します。
大手都市銀行が運営するサービスで、安全面や信頼感は抜群ですが、金利の面はどのような実績になっているでしょうか。
みずほ銀行カードローンの金利、利用方法、便利なサービスなどについて解説をします。
また、他のカードローンサービスとの比較情報も紹介するので、ぜひ利用する融資サービスを選ぶ際の参考にしてください。
- みずほ銀行カードローンの金利は消費者金融系と比較すると低金利だが都市銀行系のなかでは一般的
- 手続きの方法が多く、初めての利用でも安心
- 普通預金口座を持っていると、キャッシュカードがローンカードに兼用できて便利
みずほ銀行カードローンとは?:都市銀行系カードローン
みずほ銀行カードローン内容
金利 | 2.0~14.0%(基準金利) |
---|---|
借入限度額 | 800万円 |
審査時間 | 2~3営業日 |
無利息期間 | なし |
みずほ銀行カードローンは、メガバンクのみずほ銀行が管理運営する銀行系カードローンサービスです。
消費者金融系サービスと比較して金利が低く、財務基盤がしっかりしている為、安心して利用ができる融資サービスです。
金利設定:銀行系としては一般的
みずほ銀行カードローンで適用されている金利は、銀行系カードローンサービスの中では一般的な水準となっています。
最初に設定される借入限度額によって金利設定が変わってきます。
みずほ銀行カードローン金利設定
借入限度額 | 基準金利 |
---|---|
10万円以上~100万円未満 | 14.0% |
100万円以上~200万円未満 | 12.0% |
200万円以上~300万円未満 | 9.0% |
300万円以上~400万円未満 | 7.0% |
400万円以上~500万円未満 | 6.0% |
500万円以上~600万円未満 | 5.0% |
600万円以上~800万円未満 | 4.5% |
800万円 | 2.0% |
*2021年10月1日現在
以上の金利は基準金利と呼ばれています。基本的には以上のように借入限度額によって金利が定められます。
一般的には、他の銀行系カードローンと比較すると標準的な金利設定といえます。
一方、消費者金融系のローンサービスと比較すると、低めに設定されています。
金利比較
サービス名 | 銀行/消費者金融 | 金利 | 審査時間 |
---|---|---|---|
みずほ銀行カードローン | 銀行系 | 2.0~14.0% | 2~3日 |
楽天銀行スーパーローン | 銀行系 | 1.9~14.5% | 1日 |
アイフル | 消費者金融系 | 3.0~18.0% | 最短即日 |
例外として、みずほ銀行で住宅ローンの契約をしている場合は優遇金利が適用されます。
みずほ銀行で住宅ローンの契約をしている方は、以上の金利から0.5%低い基準で借入を受けられます。
みずほ銀行で住宅ローン契約を行った方にとってはお得な取り決めとなっています。
2種類のカード:キャッシュカード兼用/カードローン専用
みずほ銀行カードローンには、2種類のカードの種類が用意されています。
- キャッシュカード兼用カード
- カードローン専用カード
キャッシュカード兼用カードは、みずほ銀行の普通預金口座で利用するキャッシュカードにローンの機能を追加したタイプになります。
カードローン申し込み以前からみずほ銀行の普通預金口座を持っている場合、普段使っているカードにローン機能を追加する手続きが可能です。
財布の中でカード枚数を増やしたくない方などに便利です。
カードローン専用カードの場合は、ローンのみに利用できるカードが発行されます。
カードローン専用カードを選択した場合でも、みずほ銀行の普通預金口座の開設は必須となっています。
普通預金口座は借入金の返済をする際に活用することになります。
みずほ銀行カードローンでは便利な機能が2種類備わっています。
- 自動貸越機能
- スイングサービス
以下、それぞれの特徴について紹介をしていきます。
自動貸越機能:引き出し時の自動補填
自動貸越機能は、キャッシュカード兼用カードのみで適用される機能です。
普通預金口座から現金を引き出す際に、残高が不足していた場合に適用される機能です。
不足している部分について、自動的にカードローンの借入が実行され、手続きなしに手続きができる機能となります。
利用できるのは、カードローンの借入限度額の範囲内に限ります。
自動貸越機能は、大変便利な機能ではありますが、借入手続きをせず現金引き出しをすることになる為、知らず知らずのうちに借入金額が増えてしまっている恐れがあります。
借入金額が大きくなりすぎないように、注意しましょう。
スイングサービス:普通預金とローン残高との自動振替機能
スイングサービスとは、カードローンの残高と普通預金口座残高との間で振替がなされる便利な機能です。
スイングサービスには2種類の内容があります。
- 自動融資サービス
- 自動振替サービス
キャッシュカード兼用カードの場合は、自動振替サービスは最初から付与されていますが、自動融資サービスは申し込みをしないと使用できません。
カードローン専用カードの場合は、両方とも申し込みをする必要があります。
どちらか片方だけの申し込みはできず、同時に両方の機能が付与されることになります。
自動融資サービス
自動融資サービスは、普通預金口座の残高がマイナスになった場合に、自動的にローンによる借入が実行され、預金口座の残高が補填される仕組みです。
自動融資サービスは自動貸越機能と似ていますが、自動貸越機能が現金引き出しの際に適用されるのに対し、自動引き落としやクレジットカード決済の際にマイナスになった際に適用される機能です。
自動振替サービス
自動振替サービスは、ローン用口座の残高がプラスになった場合、プラスの金額を普通預金口座の残高に自動的に上乗せする機能です。
ローン用口座は常にゼロになる仕組みです。任意で返済をしたときに、多めの金額を入金した際に適用される仕組みと考えられます。
申請方法:4種の方法
みずほ銀行カードローンでは、利用登録の申請方法として4種類のやり方が用意されています。
いずれの方法でも融資の条件などに違いはありませんので、自分に合ったやり方を選んで手続きして問題ありません。
4種類の申請方法は、以下の通りです。
- インターネット
- 郵送
- 電話
- 店舗に行く
店舗に行く選択肢以外は、自宅にいながらすべての手続きを終えられます。最も手続きが早い手続き方法といえば、やはりインターネットです。
手続きをスムーズにしたいと希望する方は、インターネットによる申請を検討すると良いでしょう。
必要書類と手続き手順:本人確認書類は必須、収入証明は借入金額次第
みずほ銀行カードローンの利用に際して用意する必要のある書類は、本人確認書類です。
本人確認書類として認められているものは、以下の9種類になります。
- 運転免許証
- パスポート(写真および住所の記載があるページ)
- 印鑑証明書
- 特別永住者証明書
- 運転経歴証明書
- 各種健康保険証(被保険者および被扶養者のページ)
- 住民票
- 在留カード
- 住民基本台帳カード
以上のうち1点を用意しないといけません。書類上には、氏名・住所・生年月日の記載がないと確認書類として認定されません。
健康保険証の中には住所の記載のないものもあるなど、要件を満たしていない書類もあるので、事前に確認しておく必要があります。
また、借入限度額が50万円を超える場合は、本人確認書類に加えて収入を証明する書類を提出しないといけません。
収入を証明するために必要な書類として認定されているのは以下の3種類です。
- 源泉徴収票
- 納税証明書(その1・その2)
- 住民税決定通知書または課税証明書
申請の流れとしては、まずは自身の基本情報をみずほ銀行へ連絡します。いずれの方法でも取り扱う手段は違いますが、連絡する内容は同じです。
その後、銀行側で審査が実施されます。審査結果は、インターネットでの申し込みの場合、登録のメールアドレスへ、郵送申請なら郵送によってなど、それぞれの方法で通知をもらうことになります。
審査に通過した後は、所定の登録手続きを行います。
キャッシュカード兼用カードを選択した場合は、契約が完了したらすぐにローン申請ができます。
カードローン専用カードの利用を選択した場合は、契約完了から1週間程度で専用カードが届いてからの利用開始となります。
審査時間:2~3日かかる
みずほ銀行カードローンでは、申請をしてから審査が終了するまでどれくらいの時間がかかるのでしょうか。
審査基準は公表されていないので一概に判断することはできませんが、利用者の口コミ情報などから判断すると、2〜3日程度かかると考えられています。
消費者金融系カードローンの場合、即日で審査が完了するケースが多いので、これと比較して審査に時間がかかるのは間違いありません。
銀行系カードローンとしては一般的な所要時間と考えて差し支えありません。
借入方法:方法は2種類ある
みずほ銀行カードローンの登録が終わり、利用できるカードが手元に用意できたら、いよいよ借入を受けられます。
みずほ銀行カードローンでは、借入申請をする方法は2種類用意されています。
- みずほダイレクト
- ATMの利用
みずほダイレクトとは、みずほ銀行が提供するインターネットバンキングサービスのことです。
インターネット上で振り込み手配や口座の残高確認など様々な手続きができる便利なサービスです。
みずほダイレクト上で借入の申請をして、みずほ銀行の普通口座に借入金の入金ができます。
システムメンテナンス時間を除いたら、24時間受付してくれる便利なサービスになります。また、ATMでも借入申請ができます。
みずほ銀行のATMはもちろん、提携金融機関のATMあるいはゆうちょ銀行のATM、コンビニエンスストアのATMで利用申請ができます。
利用できるATMに関してはみずほ銀行の公式ホームページ上で公開されているので、事前にチェックしておきましょう。
利用可能時間:ネットで24時間、コンビニATMで24時間
みずほ銀行カードローンの借り入れが受けられる時間は、利用方法によって異なります。
みずほダイレクトを利用した場合は、システムメンテナンスなどの例外を除いたら、24時間利用が可能になっています。
ATMを利用する場合は、利用のATMが利用可能な時間帯に利用する必要があります。
みずほ銀行カードローンの場合は、提携のコンビニエンスストアのATMでも利用ができるので、コンビニATMを選択した場合は24時間利用が可能ということになります。
返済の方法:口座からの自動引き落としと任意の返済手続き
みずほ銀行カードローンでは、返済はどのような手続きをするのでしょうか。
基本的には、みずほ銀行普通口座からの一定額の自動引き落としの形式になっています。
引き落としのタイミングは毎月10日、月ごとの処理となります。
引き落としされる金額は、借入残高によって自動的に定められています。
返済額の算出は、残高スライド方式という形式となっており、借入残高が多いほど返済額も大きくなります。
借入残高が減少していくほど、月ごとの返済額は減少していく形式になります。
普通預金口座からの自動引き落とし以外では、任意で返済可能となっています。
任意返済の方法としては、ATMによる返済あるいはみずほダイレクトを利用する方法があります。
ATMの場合は、みずほ銀行のATMあるいはコンビニATMに限定されます。
借り入れを受ける場合は、ゆうちょ銀行のATMでも手続き可能ですが、返済は不可能となっています。
みずほダイレクトを利用する場合は、24時間手続きが可能です。
みずほ銀行の公式ホームページ上では、返済のシミュレーションができるツールが用意されています。
返済額及び利息の金額を自動で算出してくれるので、任意で返済をする前に試算するなど、便利に活用ができます。
みずほ銀行カードローンの口コミ:高評価と低評価がある
みずほ銀行カードローンを利用した方々の口コミコメントを紹介します。
口コミ情報は、実際に利用したことのある経験者の生の声が反映されているので、利用を決める際の一つの材料として参考にしましょう。
まず、高評価の口コミから紹介をします。
- Web申し込みを利用して、すぐに審査が通った
- いくつか他の借金があっても借りられた。みずほ銀行の口座があったからかも。
- 手続きが簡単でスムーズに利用できた
手続きの簡単さや審査のスムーズさを評価する声が見られました。
初めての利用でも安心して手続きが進められるのは、大きなメリットと感じている方が多いと判断できます。
逆に、低評価の口コミにはどんなものがあるでしょうか。
- 借入可能額の増額は通りにくい
- 借入するまでに一週間近くかかった
- 利息や引き落とし日などの通知をもらえない
一度審査が終わった後の、限度額の増額申請は難しいようです。
また、特にカードローン専用カードの利用にした場合、カードが届くまで時間がかかるので、急ぎで融資を受けたい場合には使いづらいと感じる方も多いようです。
さらに、返済スケジュールや返済の内容についての連絡が少ないと感じるケースも見受けられます。
自分で返済のスケジュールを管理できないと、場合によっては思わぬ不利益を被る可能性もありそうです。
参考:https://zuu.co.jp/media/cardloan/reputation-of-mizuhobank-cardloan
みずほ銀行カードローン利用に向いている人・向いていない人:適性を考え判断しよう
以上で紹介してきたみずほ銀行カードローンの内容を踏まえ、利用における適性を考えてみます。
みずほ銀行カードローンのサービス以外にも、現在は様々なカードローンサービスが利用可能です。
利用を決める前に、自分に合っているカードローンなのかどうか、他のサービスともよく比較をして利用するかを決定しましょう。
向いている人:安心感、手続きの簡単さ、銀行口座との連携
まず、みずほ銀行カードローン利用に向いている人とはどんな人か、紹介をします。
手続きは比較的簡単で、手続きの方法も、ネットだけではなく店頭でも対応してもらえるので、初めて利用する方でも安心です。
また、すでにみずほ銀行の普通預金口座を持っている方の場合は、普段使っているキャッシュカードを、ローン用にも利用できるというのは大きなメリットだといえます。
向いていない人:時間がかかる、限度額の設定は厳しい
逆に、みずほ銀行カードローンの利用が向いていない人とはどんな人でしょうか。
カードレスのローンサービスだと申請の当日から借入申請ができるなど、非常に迅速に利用できるサービスが近年は充実しています。
それに比較すると、みずほ銀行カードローンにおいては利用開始までにかなりの時間がかかってしまいます。
急ぎで融資を受けたい方には向かないといえます。
また、利用限度額については増額申請が難しいと評価する声も見られるので、設定が厳しく感じられるようです。
他のカードローンと比較:銀行系と消費者金融系を紹介
現在は、みずほ銀行カードローン以外にも多数のローンサービスがあります。
そのため、利用するサービスを決める際には、複数のサービスの中から自分に合ったものを選択するようにしましょう。
カードローンサービスは、大きく分けて銀行系と消費者金融系に分類できます。
それぞれの代表的なサービスを紹介するので、利用するサービスを決める際の参考にしてみてください。
銀行系カードローン:総じて金利は低めだが時間がかかる
まず、みずほ銀行以外の銀行が提供するカードローンについて紹介をします。
多くの銀行がカードローンサービスを提供しているので、自分に合ったものを比較しながら見つけましょう。
銀行系カードローン
サービス名 | 金利 | 利用限度額 | 審査時間目安 | 無利息期間 |
---|---|---|---|---|
楽天銀行スーパーローン | 1.9~14.5% | 800万円 | 最短1日 | なし |
北海道銀行「ラピッド」 | 1.9~14.95% | 800万円 | 3日以内 | なし |
オリックス銀行カードローン | 1.7~17.8% | 800万円 | 3日以上 | なし |
楽天銀行スーパーローン:楽天サービスとの連携
楽天銀行スーパーローンは、楽天銀行が運営するローンサービスです。銀行系の中では審査から融資開始までの時間が短いことが特徴です。
金利設定は一般的ですが、楽天銀行をはじめとしたたくさんの楽天関連サービスとの併用で優遇されることがあります。
さらに、初回利用においてポイント付与サービスなどもあるので、普段から楽天系列のサービスを利用している方におすすめです。
北海道銀行のカードローン「ラピッド」:収入が少なくても利用しやすい
「ラピッド」は、北海道銀行が運営するローンサービスです。
パートやアルバイトなど、収入が少なめの人でも比較的利用しやすい安心のサービスです。
北海道銀行で普通預金口座を持っていると、よりスムーズに手続きができます。
来店不要で、スマートフォンだけで手続きを完結させられるなど、24時間申請可能な便利なサービスです。
オリックス銀行カードローン:がん保障特約付き
オリックス銀行が運営するカードローンサービスです。
最大の特徴は、ローンを申し込むと自動的にがん保障の特約が付保されるという点です。
保険料負担をすることなく保障が受けられます。
借入期間中に死亡したり、高度障害またはがんと診断された場合、借入残高がゼロになります。
借入・返済手続きができるATM数も非常に多く、使いやすいカードローンサービスです。
消費者金融系カードローン:融資までの時間は短いが金利が高め
銀行系カードローン以外では、消費者金融系カードローンサービスもあります。
消費者金融系カードローンの一般的な特徴は、融資までの時間が非常に短い反面、金利が高めに設定されていることが挙げられます。
審査基準なども業者によってまちまちであり、一か所で審査に通らなくても、他の業者であれば利用可能になるケースもあります。
消費者金融系カードローン
サービス名 | 金利 | 利用限度額 | 審査時間目安 | 無利息期間 |
---|---|---|---|---|
アイフル | 3.0~18.0% | 800万円 | 最短即日融資 | 30日間 |
au Payスマートローン | 2.9~18.0% | 100万円 | 最短即日融資 | なし |
レイクALSA | 4.5~18.0% | 500万円 | 最短即日融資 | 180日間 |
アイフル:審査のスピーディーさ
アイフルは、消費者金融系カードローンサービスの中でも利用者が多く知名度も高い業者です。
テレビCMなどでも見かける機会が多く、一般家庭においても認知度が高いです。
審査に要する時間は、最短30分程度というスピーディーさが特徴です。初回利用時に無利息期間が30日間あるのも特徴です。
au Payスマートローン:au Payとの連携が便利
au Payスマートローンは、スマホ決済アプリのau Payとの連携が便利なサービスです。
最大融資額は100万円で、比較的少なめですが、手続きの簡単さは大きな魅力です。
カードレス決済に対応している点や、借入金を直接au Payへの残高補充に活用できるなど、スマホでの決済を最大限に便利にしたい方におすすめです。
レイクALSA:無利息期間が180日間ある
レイクALSAは、新生銀行が経営母体になっているカードローンサービスです。
融資スピードが非常に早い点が大きな特徴です。
金利設定は他の業者と比べて高めになっていますが、無利息期間が最大180日間となっている点は大きな魅力です。
利用次第では、無利息で長期間融資が受けられるので、金利の高さを気にする必要がありません。
まとめ
以上、みずほ銀行カードローンについて紹介してきました。
三大メガバンクのみずほ銀行が運営する安心のサービスで、初めての利用でも使いやすい点が魅力です。
みずほ銀行の口座を持っている場合は、よりスムーズな利用ができる点も特徴です。
金利設定は銀行系カードローン業者としては一般的ですが、住宅ローンとの併用で優遇金利の設定もあるので、条件次第ではお得な利用が可能です。
他の金融業者と比較して、自分に合っているかどうか検討し、利用するかどうかを決めてください。